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Hiragana

むかしむかし、もりに かしこい ふくろうと あわてんぼうの からすが すんで いました。

からすは いつも いそいで ものごとを して、よく しっぱいして いました。ふくろうは それを みて いつも おだやかに いいました。「からすさん、もうすこし がまんして、ゆっくり かんがえてみなさい。」

でも、からすは きかず、「そんなの じかんの むだだ!」と わらって いました。

あるひ、もりの なかに おおきな くだものの きを みつけました。からすは すぐに その きの いちばん うえの くだものを とろうと しましたが、あわてて とんで おちて しまいました。

ふくろうは ゆっくりと きに のぼり、くだものを ひとつ ずつ ていねいに とって いきました。そして、くだものを からすに わけて いいました。「ゆっくり することが ときには さいこうの ちからに なるんだよ。」

からすは そのとき やっと ふくろうの ちえを りかいし、いそがずに ものごとを することを まなびました。

おわり。

English

Once upon a time, in a forest, there lived a wise owl and a foolish, hasty crow.

The crow was always in a hurry and often made mistakes. The owl would calmly say, “Crow, be patient and think things through more slowly.”

But the crow never listened and would laugh, “That’s just a waste of time!”

One day, they found a big fruit tree in the forest. The crow, in his haste, tried to reach the highest fruit immediately but fell clumsily to the ground.

The owl, however, climbed the tree slowly and carefully picked the fruit one by one. He then shared the fruit with the crow and said, “Sometimes, taking your time is the greatest strength.”

The crow finally understood the owl’s wisdom and learned the value of patience.

The end.